ミス・サイゴン 25周年記念公演inロンドン
『ミス・サイゴン 25周年記念公演inロンドン』を映画館で観られるという、ここ数年で定番となっている舞台の映像化。
実はミス・サイゴンはそんなに好きな作品ではありません。
でも、ロンドンの25周年記念公演のキャストだし、これは行っておくかー
ということで、思い立ったが吉日、早速行ってきました。
好きではなかった作品が…好きになりました!
それくらい良かったです。
キャスティングが抜群にいいですね。
さすが、25周年!
キム役のエバ・ノブルザダさんですが、
よく見つけてきたなぁー!というほど、ぴったりです。
可憐な容姿と歌声、そして抜群の歌唱力。
初演の時のレア・サロンガさんもミス・サイゴンでスターになりましたが、
重なりますねー。
プリンシパルはアメリカ・イギリス・フィリピン・韓国・オーストラリアから、
プロダクション全体では18か国から集まってるそうです。
すごい。
この作品はアジア人の役はアジア人が、アメリカ人の役は非アジア人が演じると見えてくるものが違うのかと。
この作品はベトナムとアメリカだし、アジア人と欧米人だし、いろいろなものが対照的だから、
そこがはっきりしたほうが物語が良くわかるのだと思います。
中でも一番なるほどと思ったのが、キムとエレン。
国籍や人種の違いのみならず、キムは少女で、エレンは大人の女性なんだな、と。
その関係性がぼんやりすると、物語もぼんやりする気がするんですね。
初演の時はレア・サロンガさんはフィリピン人ですが、
他のアジア人の役は白人が演じていたようですし、
25年経って時代も変わったのもあり、こうやって多国籍のキャストになるのはいいですね。
アンサンブルには日本人も入っており、元々ロンドンで活躍している方のようですね。
素晴らしいことです。
そして、トゥイ役のホン・グァンホさんは韓国のミュージカルスター。
日本人はダメだったんかぁ…
語学力の問題ではないですね。
他のところに差があると思います。
歌唱力、演技力…
日本版でキムを演じた韓国のキム・スハさんは25周年プロダクションでは
アンサンブルとキムのカバーキャストとして舞台に立ち、
2017のUSツアーではキム役にキャスティングされました。
ふたりとも韓国で学んだ人たち。
日本は世界のみならず、他のアジア諸国からも遅れをとっている!
ちなみにミス・サイゴンにも出演していて、ロンドンで活躍している中野加奈子さんは
ロンドンで学んだ方のようだし、
日本にいては、世界のレベルには追い付けないのか…。
『ミス・サイゴン 25周年記念公演inロンドン』は
TOHOシネマズシャンテにて5/11まで上演してます。
その後も劇場をかえて、上演があるようです。
すっごいすいててもったいないから、みんな行ってー!
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