センス・オブ・ワンダー

レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』を読みました。

今度の舞台のための研究発表で読んだんですが、とてもよい本ですのでご紹介。



レイチェル・カーソンはアメリカ合衆国の生物学者で、

農薬で利用されている化学物質の危険性を取り上げた『沈黙の春』の著者でもあります。


『センス・オブ・ワンダー』はレイチェル・カーソンが幼い甥のロジャーと一緒にアメリカ合衆国メイン州にある自身の別荘の周辺で、自然を探検した体験をもとに書かれています。


ただ単に、環境問題とか、自然保護とか、子どもは自然に触れさせろとか、

ではなく、もっと深く人間の心、生きていく力についての本です。


センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目をみはる感性


人間が五感を通して、自然や動物などに接し、その生命を感じるという感動体験が、

人の心を育て、豊かな心を養う。

そしてそれは、子どもだけではなく、大人にとっても大切なこと。

大人になると、洞察力や直感力が鈍くなるが、

自分自身の感受性を磨き、五感を開き、

センス・オブ・ワンダーを持ち続けることが大切である。

それが、どんなこんながあっても、困難を乗り越えて、

生き生きと生きて行く力、生きる喜びを見つける力となっていく。


この作品の中では、自然を対象として書かれていますが、

自然や動物だけでなく、芸術やスポーツでもそれに接して、

生命を感じ、感動するということが人の心を育てていくものだな、

と私は思っています。

いつまでも何かを探求し、感動する力を持ち続けることで、

いつまでも、生命が尽きる最後まで、生き生きと生き抜くことができるのだと思います。


とてもよい本だし、さっと読めるのでぜひ読んてみてほしいです。

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